時を超えた愛~新選組と私~【完】

でも見逃してくれたところで、あたしには行く場所なんてない…。


なら、ここで殺されたほうがいいのかも。


「へぇ。土方さん、こういうのが好きなんだぁ」


沖田が冷やかすように言った。


「そんなんじゃねーよ」


土方が、ぶっきらぼうに答える。


「おい、女」


「は、はい」


さすが鬼の副長。


チョー怖い。


「この辺じゃ見ない姿だ。どこから来た」


ど、どこからと言われても…。


「未来から…?」


「あ?」


うん、そうなるよね。


だって、ほんとのことなんだもん。


「やっぱり斬っちゃいましょうよー」
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