時を超えた愛~新選組と私~【完】
「なんだ?こんなところで逢引か。見せつけてくれるじゃねぇか」
後ろを振り向くと結構な数の男達がいた。
「莉世」
原田さんに呼ばれ見上げた。
「お前は、あの影に隠れてろ」
「で、でもっ!」
「いいから!オレの言う通りにしろ!」
いつもと違う原田さんに
「…はい」
そう言って影に隠れた。
「別れの話は終わったか?」
「フン、いつでも来やがれ」
「そのつもりだっ。新撰組、原田左之助っ!!」
えっ…
この人達、原田さんを知ってる…?
男が原田さんの名前を叫んだと同時に、たくさんの男達が斬りかかってきた。