時を超えた愛~新選組と私~【完】
さすがに原田さん一人じゃ無理だよ…。
だけど、そんな不安を余所に原田さんは次々に男達を斬っていった。
改めて原田さんの強さに、ただただ驚くばかりだった。
そして生きてるのが、あと一人になった。
「ウォォォォオ!!」
男が原田さんに向かっていった。
だけど…。
“ズサッ”
原田さんの槍が男の心臓を突き抜け男は倒れた。
原田さんも相当、疲れたんだと思う。
十数人の男達を一人で戦ったんだもん…。
早く休ませてあげたい。
そう思って、あたしは原田さんに近付いた。
だけど、どこにいたのか原田さんの背後から一人向かっていく男がいた。
あたしは声よりも体が先に動いていた。
“ズシャッ…!!”