時を超えた愛~新選組と私~【完】
沖田はどうしても斬りたいようだ。
もう、どうにでもしてくれ。
「山崎。いるか?」
沖田の問いには無視をする土方。
「はい」
どこからか忍者みたいな男が姿を現した。
山崎って…山崎烝?
「こいつを屯所まで連れてこい」
「御意」
え?
屯所?
屯所に行けちゃうの?
ほんの少し、あたしの心は躍っていた。
だって新撰組…好きなんだもん。
「えー、やっぱり好きなんじゃないですかー」
沖田の言葉に
「総司、無駄口叩いてねぇで帰るぞ」
スタスタと歩いて行ってしまった。
「仕方ないなー」
沖田も土方の後ろを付いて行った。