時を超えた愛~新選組と私~【完】

里美は口をパクパクさせ驚いていた。


「おいっ!原田!莉世!イチャつくなら他でやりやがれっ!!」


また土方さんの怒鳴り声がマイクを通し相当声が、大きかったのか“キーン”となり耳が痛くなった。


「ん?あー、悪いな土方さん。んじゃ、そうさせてもらうぜ?」


その瞬間、抱き上げられ歩き出した。


「…ひゃっ!」


「相変わらず可愛い声出すな?」


「…っ!!あの、どこ行くんですかっ」


「どこって保健室に決まってんだろ?」


「えっ、でも。まだ始業式がっ!!」


「莉世…オレを殺す気かよ」


「………?」


「お前オレが、どんだけ我慢したと思ってんだよ」


「…えっ。ほんとに、あたし以外の人、抱かなかったの…?」


「あ?抱いても良かったのか?」


「…やだっ!!」

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