時を超えた愛~新選組と私~【完】
「お前は…」
「………?」
「お前は他の男に抱かれたのか…?」
「だっ、抱かれてませんっ!あたしは今も、これからも原田さんだけですっ!!」
「ふっ、なら良かった」
笑った横顔が、とても綺麗だった。
「おいっ!原田、テメー待ちやがれっ!!」
土方さんは更にキレてたけど原田さんは、お構いなしにあたしを抱え出て行った。
このことで里美は目を見開いたまま女の子達は悲鳴、土方の怒鳴り声が凄かったことは二人は知る由もない。
「莉世っ」
保健室に入り、しっかりと鍵を閉めた原田さんはあたしを抱きしめた。
あたしも、それに応えるように手を回した。
そして目が合い…唇を重ねた。