時を超えた愛~新選組と私~【完】
「立てますか?」
二人の姿をボーっと見ていると山崎に声を掛けられた。
「は、はいっ」
と言ったはいいもの腰が抜けたらしく力が入らない。
あたしの表情で察したのか
「暴れないでくださいね」
と一言、言われたと同時に山崎に抱き上げられた。
「ひゃっ」
思わず、とんでもない声を出してしまった。
「すみません」
山崎に謝られた。
「ち、違うんです。気にしないでください」
だ、だって初お姫様抱っこ初めてなんだもん!