時を超えた愛~新選組と私~【完】
山崎さんに、お姫様抱っこされたあたしは彼の横顔をチラッと見た。
彼もまたイケメンだった。
目がキリッとしていて鋭い感じ。
だけど怖いという印象はなく、どこか温かい。
「オレの顔に何か付いてますか?」
突然、目だけをあたしに向け問いかけられ
「い、いえ。何でもありません…」
俯きながら小さく答えると
「そうですか」
ほんの少し口角を上げ笑ってくれた。
山崎さん…その顔、反則です…。
あたしの心臓がバクバク音を立ててることも知らないであろう、山崎は凄い速さで屯所に向かっていた。