時を超えた愛~新選組と私~【完】
「そうかそうかぁ、莉世さんかぁ。いい名だな。な、トシ?」
近藤は満面の笑みで土方を見る。
「そんなの今は、どうでもいいだろう」
どうでもいいって何よ。
深い溜め息を吐いた土方。
「おい、女」
「………」
ムカついたから無視してやった。
「聞いてんのか?」
若干、声が低くなり少し怖くなった。
頑張れ、あたし!
「はぁ…夏目。これでいいか」
「うん、なに?」
よし勝った!
「お前、どこから来た」
うーん、どうしよう。
「正直に言え。言わねぇと斬る」