時を超えた愛~新選組と私~【完】

「近藤さんよぉ、そんな話、普通信じねぇだろうが」


土方は呆れたように言った。


「いや、でも彼女が嘘を言う人間には見えなくてな」


つくづく近藤さんって良い人。


「はぁ…。少しは疑うってことも覚えてくれよ」


確かにそうだよね。


何でも信じてたらこの先、大変だ。


「いや、オレは莉世さんを信じるぞ!」


ドンマイ、土方さん。


「あの……」


あたしは恐る恐る彼等に尋ねた。


「確認なんですが今って何年なんですかね…?」


この問いに


「今は文久3年ですよ」


山南さんが答えてくれた。


うん、やっぱりタイムスリップしたみたい。

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