時を超えた愛~新選組と私~【完】
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もう、いつ眠りについたのか分からない。
ただ当分あたしの心臓はバクバクしていて眠れなかった。
あたしが目覚めたのは朝の光でもなく鳥の鳴く声でもない。
「いつまで寝てやがる。さっさと起きろ」
言うまでもなく土方さんの声だった。
土方さんと目が合い昨日のことを思い出す。
「………っ」
「お前なに人の顔見て顔赤らめて…あぁ」
あたしが何で赤いのかすぐに分かったらしくニヤリと笑った。
「昨日の続きしてほしいのか」
「ち、違う!」
「遠慮すんな」
「してません!」
そんなやり取りをしていると突然、襖が開き。
「土方さん朝から何やってるんですか…。莉世ちゃん、おはよう」
沖田さんだった。