時を超えた愛~新選組と私~【完】
「お、沖田さん。おはようございます」
土方は“チッ”と舌打ちをし離れた。
「で、何で莉世ちゃんが土方さんの部屋で寝てるわけ?左之さんに何かされたの?」
原田さん、やっぱり手が早いんだろうか…。
「あ、えっとー」
言葉に詰まってると。
「まぁ、いいや。とりあえず、もうみんな集まってるし早くおいで」
「は、はい」
無理に聞かないでいてくれる沖田さんって実は優しいのかも!?
返事をして立ち上がった。
「莉世ちゃん髪乱れてる。後ろ向いて」
そう言われクルッと後ろを向かされた。
沖田さんの手ぐし心地良い…。
そう思ってると。
「ん?なに、気持ち良かった?でも、もう時間ないから終わりね。早く行かないと新八くん狂っちゃうから」
狂っちゃうって…。
そういえば昨日の、ごはんの時も一人で騒いでたな。
平助くん、おかず取られてたっけ。