時を超えた愛~新選組と私~【完】
「痛い…離して!」
「うるせぇ。黙って付いてこい」
今になって原田さんと離れなきゃ良かったと後悔した。
後悔してばっかだな。
そして無理矢理、路地裏に連れてかれた。
あぁ…もうとうとうあたし、どうでもいい人にヤられちゃうんだ。
こんなことになるんなら昨日原田さんのこと拒否しなければ良かった。
また後悔した。
そして男の手が、あたしの太腿あたりに触れた時。
「莉世!」
原田さんの声だった。
スーパーマンみたい…。
息が切れてる。
あたしがいないことに気付いて走って探してくれたのかな。
だとしたら嬉しいな…。
「新撰組十番隊組長、原田左之助だ。その子から離れてもらおうか」