時を超えた愛~新選組と私~【完】

「新撰組!?」


男は“新撰組”という言葉に反応し逃げていった。


「莉世、大丈夫か!?ごめんな。オレが目放したから…」


「ううん、いいの。こうして助けてくれたんだし。ありがとう…」


来てくれてなかったら、きっとヤられてた…。


「なにもされなかったか?」


「うん、太腿触られたくらい?」


笑顔で言うと。


「は、原田さん!?」


抱きしめられた。


「ほんと、ごめんな…」


「だから謝らないで!離れたあたしが悪いんだし」


勝手に嫉妬して、勝手に離れたのはあたしなんだから…。


「なにやってんだろうなオレ。昨日のことも謝ってねぇのに」


「…………」


「嫌だったよな。あんなことされて。しかも、その…初めてだったんだろ?」


「嫌じゃ…ないよ」


だって、原田さんが好き…だから…。


「……え」

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