時を超えた愛~新選組と私~【完】
「その話からするとオレらは四国屋だと思ってた、ってわけか」
原田さんに言われ。
「多分…」
そう答えた。
「それと、もう一つ。いいですか?」
「あぁ」
土方さんの返事を聞き話した。
歴史を変えるかもしれない。
いや、あたしの発言で確実に変わる。
でも、それでもいいと思った。
「色んな説があるから分からない。でも…沖田さん。あなたは喀血(カッケツ)したと言われてるの」
沖田さんの目を見て言った。
「……なっ!!」
声を上げたのは近藤さんだった。
「沖田さん、あなたは労咳で亡くなるの。でもあたしは、あなたを助けたい。歴史が変わるかもしれない。それでも、あなたを助けたい」