時を超えた愛~新選組と私~【完】
「オレが、その人に付いて行かなきゃいいだけの話だろ?」
「う、うん…」
「大丈夫!オレは莉世の傍にいる。莉世を泣かせたりはしねぇ。だから…」
「へ、平助くん!?」
あたしは平助くんに抱きしめられていた。
抱きしめられたまま
「だからオレが江戸から帰ってくるまで待っててくれ」
「…うん。分かった、待ってるね」
そう言うと平助くんは、あたしから離れ
「うぁっ、ごめん!オレ何してんだ!!」
慌てていた。
「う、うん。大丈夫、気にしないで?」
抱きしめられるくらい、ね?
「そか…?んじゃ、オレ行くわ」
そう言って立ち上がり平助くんは去って行った。
平助くんに言っちゃったな…。