時を超えた愛~新選組と私~【完】
この笑顔が、あと数時間後には見れなくなる。
胸が締め付けられる思いだった。
「そろそろ行きますね」
山南さんは、あたしと離れ沖田さんと歩いて行った。
山南さんに何かしてあげられることはないのだろうか。
あたしは考えた。
考えて考えて…思い出した。
「永倉さん!」
「…ん?どした、そんな慌てて」
「ご相談があるんです!」
「お、おぅ。オレに出来ることなら何でも言え?」
「ありがとうございます!あの、山南さんって明里さんと恋仲だったんですよね!?どうにか最後に彼女と山南さんを会わせることはできないんでしょうか!!」
「莉世ちゃん…」