時を超えた愛~新選組と私~【完】
「山崎」
「はい」
スタッと天井から山崎が降りてきた。
「莉世を頼む」
「御意」
山崎は、またサッといなくなった。
「トシ、莉世さんは大丈夫だろうか…」
「…分かんねぇ」
「山南くんのことでオレらも頭がいっぱいだったからな。莉世さんの気持ちを理解できてなかったな…」
「…あぁ」
近藤と土方は二人静かに話し合うのだった。
それから何日経っても莉世を見つけることはできなかった。
それでも、みんな莉世を探していた。