時を超えた愛~新選組と私~【完】
あたしは、ある橋の上にいた。
その時
「莉世ちゃん?」
「あ、お姉さん」
原田さんが連れて行ってくれた団子屋の、お姉さんだった。
「そういえば名前言ってなかったわね。私は幸よ。幸って呼んでね。ところで、こんなところで何してるの?新撰組の誰かとは一緒じゃないの?」
「…あたし出てきたんです。だから、もう一人なんです…」
「…喧嘩でもしたの?」
「まぁ、そんな感じです…」
「そう…。それで、どこに泊まってるの?」
「えっと色んなところを転々と…」
「それならウチに来ない?」
「えっ」
「お金だって、そんなに持ってないんでしょ?」