時を超えた愛~新選組と私~【完】
「貴様勝手なことを…!」
「あなたたちの相手なんて、あたし一人で十分でしょ?」
良くみたら、あたし美人らしいし。
「んまぁ、良く見たら美人だな」
ほらね。
「貴様一人でオレたちを楽しませてくれるんだろうな」
「えぇ、もちろん」
「おい、行くぞ」
あたしは男達に付いていった。
あたしのせいで幸さんが傷つくなんて嫌だ。
ただ、それだけだった。
一方、幸は走っていた。
「原田さんに知らせなきゃ…!!」
息を切らし屯所へと辿り着いた。
「すみません!原田さんを呼んでください!莉世ちゃんが大変なの!!」
門の前にいる男は“莉世”という言葉を聞き、すぐに原田を呼びに行った。