時を超えた愛~新選組と私~【完】
すぐに原田が走って外に出てきた。
「原田さんっ!莉世ちゃんが大変なの!」
「幸ちゃん、どうしてここに!?…って莉世と一緒だったのか!?」
「あたしも今日会ったばかりよ。それより莉世ちゃんを助けてあげて!男達に連れていかれたの!あたしを助けようとして…。ごめんなさい…」
「何で幸ちゃんが謝るんだ。ありがとな、ここまで走って伝えに来てくれたんだろ?おい、新八!いるか!?」
原田が叫ぶと調度永倉が通ったところで返事をしながらやってきた。
「んぁ?左之、なしたよ」
「悪ぃ、この子送ってやってくれ。オレは莉世のとこに行ってくる」
「莉世ちゃん見つかったのか!?」
「あぁ。とりあえず事情は彼女から聞いてくれ。オレは急ぐ!!」
「おぅ、分かったぜ」
「原田さん!!莉世ちゃん、あたしの店の近くの橋から連れて行かれたから!!」
幸は、走っていく原田に向かって叫んだ。
「分かった!ありがとな!!」
原田はどこに連れて行かれたか分からない莉世を探しに、永倉は幸を店まで送ることになった。