他人格的適合者(タジンカクテキテキゴウシャ)『短編』
十人は寝れる…恐ろしいベットに横になった瞬間、

俺はベットから、起き上がった。

ベットの上に、俺の等身大の写真が貼ってあったのだ。

それだけではない。

冷静に、部屋を見回すと、

あちらこちらに、標識みたいに、写真が貼られている。


「おやすみなさいませ」

猫沢はいきなり、電気を消した。

真っ暗になったが、

「どうなってるんだ…」

縛られていた時は、気付かなかったが、

何と写真だけ、暗闇浮かび上がっていた。

どうやら、蛍光塗料を塗ってるみたいだ。

自分の写真に囲まれて、眠るのは…気持ち悪い。

枕元にあった一番近い写真に、手を伸ばそうとした瞬間、

撃鉄を落とす音と、明らかにわかる殺気が、俺に向けられていた。



「ね、寝ます…」

俺は、無理矢理目をつぶった。


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