◉◉◉ 俺たちはキチガイじゃねぇ！◉◉◉

クビの日

山梨県甲府市。人口約２０万人。

富士急ハイランドと富士山の半分を領土におさめる山梨の首都。

盆地という特殊な地形は、夏になると凄まじく暑く、冬はそれなりに寒い。


富士の麓にある峠のこの田舎のガソリンスタンドでは

今日もふてぶてしく接客し、

『ありがとうございます』

の一言さえまともに言えない、今日、２０歳になったばかりの

この青年は、今日もやる気は全くなかった。

そして、このガソリンスタンド店長の秋山は


秋山『今日こそやってやるぞ！』

秋山『うだうだ言ったら殴ってやるだ！』

そうきめて、その青年の肩に手をかけたその瞬間。


（バシンっ！）

秋山『いたっ！うっ。すいません！』



秋山はそこに倒れていた。

テル『店長わりーけど、かえるわ！』

秋山『ああ、うん。おつかれさま。』



テルはタバコを吹かすと、愛車のスープラに乗りこんだ。



『おつかれっす！』