◉◉◉ 俺たちはキチガイじゃねぇ!◉◉◉
奈緒美の仕立てた温泉はもちろん兄一人でも入れるよう、かなりこだわった温泉だった。

5人入ってもまだ広い内風呂に、寝湯、足湯 、岩盤浴、露天風呂、サウナ、

ご丁寧にすべり台まであった。

アイムは堀江をぎこちなくではあったが、全身を洗い、マッサージをして湯治湯へ入浴させた。

堀江は障害者用のベットで上下左右に動かせる特注品に仰向けになりテレビを見ながらゆっくり浸かっていた。


アイム『いや〜。気持ちが良い!きもが、ちいっすね!』


堀江『おい、何でお前まで入ってんだ!もうちょっと上にあげろ!のぼせるだろうが!』


アイム『はい!すいません!あれ?あれ?」


ウィーーーーーン


アイムはボタンを適当に押すとと堀江はお湯の中へ消えて行った。


(ぶくぶくぶくぶく)


とっさに体をお姫様抱っこで抱え持ち上げた。


『ザパー。』


堀江『殺すきか!もういい!でるぞ!。』


アイム『本当、すいません。』


堀江『おまえ今までどんな風に生きて来たんだよ。』


アイム『音楽っつうか、…』


堀江『だまれ。おまえ、運転もだめだろ。介護もだめ。すぐにでてけクビだ!』


アイム『はい。。』


堀江『いつまでこうしてんだ!いいから降ろせ!』


アイム『すいません!』


堀江『・・・・』

(パシャッ!)


奈緒美『あら〜、湯加減どう?お二人さん?近くで面白いもの見つけたから早く出てね!』


奈緒美はカメラで2人を撮り、さっそうと探索に行ってしまった。


堀江『おまえ妹の事どう思う?』


アイム『はい!怖いけど優しいというか、マリア様みたいな感じですかね?』


堀江『いや、女としてだ!』


アイム『それは〜タイプじゃないっていうか・・・すいません一応彼女いるんで・・』



兄『へ〜。そうか。着替えさせろ!』


アイム『あっ!はい!』

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