◉◉◉ 俺たちはキチガイじゃねぇ!◉◉◉
テルは旅館の前に立って面白い光景を見ていた。

旅館の真横にある花壇前のスペースで、自分と同じ歳ぐらいの男女が、まっすぐに手を突き出し、



『波っ!!』



と言い、くるくると2人で回転し始めたのだ。女性の方がもの凄い勢いで回転した為、

男の方が花壇に倒れてしまうが、何事もなかったように立ち上がり、また必死にパワーを貯めはじめた。



テル『ギャハハハハ!』


突然目の前にいる男が自分達に指をさし笑い出した事に気付いた男は

自分を笑うならまだしも『 師匠 』と呼ぶこの女性までもを、笑われてしまった男はテルに


男『おい、貴様はもう、すでに死んでいるよ。』


テル『はぁ?何だお前?』


男『師匠に変わって!お仕置きだぁぁ!』


テル『何言ってんだ?馬鹿かテメ〜は〜!!』


(ドンッ!)


女は男を片手で突き飛ばすと再び花壇に男の体がめりこんだ。


男『ひゃぁ〜!!』


ヨシコ『やめなさい!』



テル『お前ら面白いな!俺、面接で来たんだけど、どこでやってんの?』
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