◉◉◉ 俺たちはキチガイじゃねぇ!◉◉◉
堀江はベットの上で寝ながら、壁にある液晶テレビを『大』の字でになって見ていた。


頭の脇にあったリモコン。

そこには『露天風呂切り替えボタン』と書いてあった。

開閉式の扉が開くと、そこにはまっすぐ上を見て立ち、手を上に伸ばし、

『人』の字で立つ全裸の女性と

『大』の字で全裸で横たわる男が合出合った!


堀江『ぬわぁ!すいませんすいませ・・・』


堀江『その声は?ヨシコさん?』


ヨシコ『最低!あっちに行って!』


堀江『いや、あの、行けない!ごめんなさい!わざとじゃないんだ!!』


ヨシコは大の字で動かぬその男を見て思い出した。


ヨシコ『あっ・・・ごめんなさい。』


堀江『いや、いいの、いいの!それより俺、隠してくんない?!』


ヨシコ『そうだね!ごめんなさい。目閉じててね!絶対開けちゃ駄目よ!』


堀江『もちろん!いや〜。参った〜。』


堀江は後ろからヨシコに抱きかかえられていた。

しかし、その感触は全く感じられなかった。

しかし、ヨシコの大きい胸が頭をかすめると思わず目を開け、

液晶テレビ越しに映るヨシコに見とれてしまった。

ヨシコはその柔らかそうな真っ白な肌に女性らしさを充分に兼ね備え、

その完璧な躰に堀江は動くはずのない首から下のロボットに電気が走った。


ヨシコ『めっちゃ堂々としてる、変態がいる!って思っちゃいました!(笑)』


堀江『ははは。』


堀江はヨシコの言葉でその一瞬の出来事から我に戻った。


ヨシコ『奈緒美さんが自由に使わせてくれて。』


堀江『いや、全然大丈夫だよ・・・。』


ヨシコ『じゃぁ、誰か呼んでくるね!』


堀江『ありがとう・・・』

(もしかして・・・)
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