◉◉◉ 俺たちはキチガイじゃねぇ!◉◉◉
ヨシコ『見てたでしょ。』


堀江『いやぁ。勃起するかと思ったよ〜』


ヨシコ『最低ですね。』


堀江『アッ!ちがう!ごめんそんなんじゃ!』


ヨシコ『何かいります?』


堀江『なんならうちのエステティシャンも呼んで一緒にここでまた飲もうよ!昨日みたいに!』


ヨシコ『本当に最低。』

ヨシコはそのまま立ち去って行った。


堀江は自分の昔の悪い癖に、嫌悪感を抱いた。

 
堀江『馬鹿野郎が。』

 
金で欲しいもの全てを手にしてきた人間は『雰囲気』まで買おうとする。

お金で買えないものはなかった堀江は、自由の利かぬ体に深い憤りを感じた。

と、同時に懐かしい胸の痛みを感じた。


(まただ・・・)
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