たなごころ―[Berry's版(改)]
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未だに、雫を纏ったままに。ベッドセットに背中を預けて。箕浪は足を伸ばし座っていた。大腿の上には、バスタオルを巻いた笑実の姿があった。婀娜っぽい視線を、箕浪に向けながら。期待から、知らずに箕浪の喉は鳴る。小さなリップ音と共に、一度。笑実へ唇に寄せてから。箕浪は笑実が纏うバスタオルを剥ぎ取った。
現れた、ぷるりと揺れる白い乳房にそっと手を沿わせた。鼻から抜けるような声が、箕浪の耳に届く。掌で、自在に変わる感触を楽しみながら、箕浪は頂にある蕾に唇を寄せた。箕浪の頭を抱え込んでいた笑実が、恨めしげに言葉を漏らす。
「さっきから。私ばっかり。ずるいです」
反射的に、顔を上げた箕浪は。悪戯を思いついた子供のような表情を浮かべる笑実を捉えた。すぐさま、笑実は箕浪の胸元に顔を鎮める。指先とも、爪先とも言える微妙なタッチで、箕浪の身体のラインをなぞる。鎖骨を、舌と唇でなぞり、再び首筋を舐め上げる。止まることなく、下がっていった笑実の右手は。既に興奮を覚えている箕浪自身を捕らえた。撫で上げるように、握るでもない、微妙な力加減で。
未だに、雫を纏ったままに。ベッドセットに背中を預けて。箕浪は足を伸ばし座っていた。大腿の上には、バスタオルを巻いた笑実の姿があった。婀娜っぽい視線を、箕浪に向けながら。期待から、知らずに箕浪の喉は鳴る。小さなリップ音と共に、一度。笑実へ唇に寄せてから。箕浪は笑実が纏うバスタオルを剥ぎ取った。
現れた、ぷるりと揺れる白い乳房にそっと手を沿わせた。鼻から抜けるような声が、箕浪の耳に届く。掌で、自在に変わる感触を楽しみながら、箕浪は頂にある蕾に唇を寄せた。箕浪の頭を抱え込んでいた笑実が、恨めしげに言葉を漏らす。
「さっきから。私ばっかり。ずるいです」
反射的に、顔を上げた箕浪は。悪戯を思いついた子供のような表情を浮かべる笑実を捉えた。すぐさま、笑実は箕浪の胸元に顔を鎮める。指先とも、爪先とも言える微妙なタッチで、箕浪の身体のラインをなぞる。鎖骨を、舌と唇でなぞり、再び首筋を舐め上げる。止まることなく、下がっていった笑実の右手は。既に興奮を覚えている箕浪自身を捕らえた。撫で上げるように、握るでもない、微妙な力加減で。