あたしにはみんなが必要なんだ。
どうしようかな…。
嵐帝に囲まれてるから絶対かかわらないといけないしな…。
「真白戻って来てくれる気になってくれたのか?」
來斗…。
ごめん。
あたし、どうしたらいいか分かんない。
「…」
「ねぇ、真白。真白はどうしたいの?」
春樹…。
「春樹の言う通りだよ。真白のしたいことは?」
蒼まで…。
あたしはどうしたいのかな…。
「言わないと、分かんないし、何も変わらないだろ。真白のしたいことを言えばいいんだよ」
「翼の言う通りだね。バカでもたまにはいいこと言うじゃん」
「翔!一言余計だ!」
…皆楽しそう。
あたしも、前みたいに皆と、喋ったり、ふざけあったりしたいなぁ。
でも、それは叶わないんだろうな…。
だってあたしは…
「真白。あの事があるから、帰ってこないとか、言うなよ。それは、帰ってこない理由じやなくて、逃げるための口実だろ?」
…!
確かにあたしは、あの事を口実に、逃げてるかもしれない。でもそれは、また皆を、皆の心を、傷付けないためであって、ただの逃げではない…!
「真白。僕らはね、あの事よりも、真白が、黙って僕らの前からいなくなった事の方が、傷付いたんだよ。また、一人で背負って、また、僕らを頼ってくれなかった事の方が」