あたしにはみんなが必要なんだ。


__________
_______
____


ふぅ。



やっと着いた…。


もう、戻ること無いだろうと思って、遠くのマンション借りたから、疲れた…。




にしても、相変わらずでかいなぁ。



あたしの家は、和風。



なんていうのかな、昔のお城見たいな外観。



中も広くて、娘のあたしですら、迷うし、まだいったことのない部屋があるぐらい。



あまりにも迷う人が多いから、現在地を赤で印つけた地図を貼ってる。



あっ、迷う人が多いって言うのは、あたしの家は、矢神組なの。つまりヤクザの家。



組員が迷うから、組長の親父に言ったんだ。




さて、こんなこと説明してる場合じゃない。



入らないと…。



ガラッ




組員「誰だ!…って、真白さん!?」



真「久しぶり。親父どこにいる?」



組員「組長は…、今昼寝中ですから寝室にいると思います」



組員が頭を捻りながら教えてくれる。



真「ありがとう。…疾風だっけ?」



疾「はい。覚えてくれてたんですね」




真「うん。だいたいの人は覚えてるよ…。じゃ」




あたしはそういって、玄関から、親父の寝室に向かった。






< 16 / 65 >

この作品をシェア

pagetop