あたしにはみんなが必要なんだ。
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ふぅ。
やっと着いた…。
もう、戻ること無いだろうと思って、遠くのマンション借りたから、疲れた…。
にしても、相変わらずでかいなぁ。
あたしの家は、和風。
なんていうのかな、昔のお城見たいな外観。
中も広くて、娘のあたしですら、迷うし、まだいったことのない部屋があるぐらい。
あまりにも迷う人が多いから、現在地を赤で印つけた地図を貼ってる。
あっ、迷う人が多いって言うのは、あたしの家は、矢神組なの。つまりヤクザの家。
組員が迷うから、組長の親父に言ったんだ。
さて、こんなこと説明してる場合じゃない。
入らないと…。
ガラッ
組員「誰だ!…って、真白さん!?」
真「久しぶり。親父どこにいる?」
組員「組長は…、今昼寝中ですから寝室にいると思います」
組員が頭を捻りながら教えてくれる。
真「ありがとう。…疾風だっけ?」
疾「はい。覚えてくれてたんですね」
真「うん。だいたいの人は覚えてるよ…。じゃ」
あたしはそういって、玄関から、親父の寝室に向かった。