あたしにはみんなが必要なんだ。
V
始まりは一年前の夏にあたしと來斗達が海に行っていたときの事。
海から帰ってきたら、10人ぐらいが怪我の手当てをしてもらっていた。
真「どうした!?」
声をかけると、何があったか話してくれた。
下っぱ「俺らがゲーセンから帰ろうとしたら、急に後ろから殴られて、振り返ると、キャップを深く被った連中がいて、『俺らは闇龍だ。総長に伝えろ。てめぇの精神を崩壊させてやる、と俺らの総長が言ってる、と』って言ってきたから、つっかっかったら、この有り様ですよ。情けねぇ。すんません、総長」
そんなことが…。
しかもあたしが目的で、他のやつを襲うとか…。
真「謝るな。そいつらの狙いはあたしだ。巻き込まれたんだから、あたしを恨んでいいんだそ?」