あたしにはみんなが必要なんだ。


コンコン

「失礼します」


ガラッ

「真白!!!」


ギュッ



ドスゥ



あ、やっちゃった。


なにがあったかって言うと、

あたしがドアを開けたら、

誰かが抱きついてきたから、

なぐちゃった(笑)


多分、抱きついてきたの、理事長だから


転校早々退学!?


ムク


「真白、相変わらずいいパンチだ」


なにこの人。


ニカッって笑って、


親指を上につきたててる。


きも!


てか、見たことあるような…。


「あれ、真白、俺のこと、忘れた?
難波櫂ナンバカイだよ」


難波…櫂…って


「かーくん!?」


「ああ、久しぶりだな。
嵐帝現総長サン♪」


嵐帝現総長…


「もう、総長じゃないよ。10代目総長サン。
いろあって、あたしがみんなを傷つけたから、何も言わずに手紙だけ置いて、辞めた。
今の総長は來斗だよ」


そう、あたしはもうあの場所にいれないんだ。


みんなを傷つけたから。


あたしはあそこにいる資格、無いんだ。


「あいつらはそう思って無いよ」


は?


「なにいってんの。あたしは!「お前さ、嵐帝の情報見てる?」


嵐帝の情報?それは…


「見てない」


それがどうしたって言うのよ。


「ハァ、これ、見てみろよ」



かーくんはそう言って、あたしにパソコンの画面を向けてきた。





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