あたしにはみんなが必要なんだ。

かーくんが見せてきた画面には


“13代目総長へ

あの事件は総長のせいじゃない。

総長の席空けとくから帰って来てくれ。

嵐帝の総長は、あなたしか務まらない。

今の嵐帝にはあなたがいないから元気がない。

あなたが早く帰って来ることを願ってます。

嵐帝全員より”



あいつら…


「これであいつらの気持ちがわかっただろ。

早く戻ってやれ」


かーくん…。


「でも、勇気ないよ」


「そっか。でも同じクラスだぞ。
K組で」


えっ、同じクラス!?


てか、K組って珍しくない?


「K組はな、
族の幹部以上の奴らが揃ってる。
確かNo.1~No.5の幹部以上がいるはず。
姫もいたら、このクラスだ。
ちなみにKは、幹部のKだぞ」


そうなんだ~。


と、言うかさ、


「かーくん、時間大丈夫なの?

今、2時間目ぐらいだよ?」


「問題無い。
あいつらには交通手段の問題で、3時間目あたりにくると、教えてある」


へぇ。さすがかーくん。


先代なだけあるね。


まさかそこまで準備出来てるとは。



「ねぇ、あたしの担任、誰なの?」


「あぁ、来たら分かると思う。
知ってる奴だから。

今から呼ぶか?」


いや、さすがに授業中は駄目でしょ。


その人今授業してるかもだし。


「確か今あいつ、職員室にいるよ。
それに、だいたいのクラス自習だし、
何もやってないだろうから大丈夫」


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