君のいた夏を僕は忘れない
「ま~ひ~ろ~」
そんなハルの声で目が覚めた。
どうやら寝てたらしい。
「ん....なに?」
薄っすら開けた目に赤く染まった空が入ってきて
今が放課後だと知る。
「起きて、お客さんが来てる」
お客.....?
ここは学校だぞ?
すると、あの聞き慣れた声がした。
「真尋くん、来ちゃいました」
(だから、コイツは....)
「なんなワケ?尾上サン」
来ちゃいましたとか意味不明だし。
来なくていいし。呼んでないし...。
「真尋、仲良くしなよ」
ハルまで……
ハルに言われたら、まぁ言うこと聞くけど……
「……わかったよ。もー…」