忘れられない
「えぇ!流石に
卒業式は泣くよぉ〜!!
それが恒例って
もんでしょぉ?」
「ふぅーん…
まっ、お前らしい
っちゃあ、
お前らしいなぁ!」
「何それ!
私が泣き虫だって
言いたい訳!?」
「そういう事!」
タッ…
江口はその場を立ち、
走って行った。
「えーーぐーーちぃー!!!!」
声は怒ってるように
したけど、
本当は怒ってない。
ただ、江口が
追いかけろって
言ってるみたい
だったから。
私達はいつも、
こうして走り回ってたね。