忘れられない
帰りの電車。
私は、後何時間
かかるだろう?
なんて、
考えている内に
眠っていた。
「ッ……ん?…」
(あ!寝てた…;;)
目の前の席に
座っていた
男の子たちを見ると、
みんなも寝ていた。
よく見ると、
竹須賀は岩瀬に寄りかかり。
岩瀬は弧成に寄りかかり。
弧成は江口に寄りかかっていた。
積み重ねになって
寝ている姿が
疲れたようだった。
その中でも、
江口の寝顔は
可愛かった。
誰よりも、
可愛かった。
私は、
その寝顔を
忘れないように
しっかりと
目に刻んだ。