忘れられない
お皿が小さいけど、
具が少し多い。
そんなラーメンを、
由菜美ちゃんと二人で
美味しそうに食べていると、
ずっと何を食べようか、
迷っていた江口が
私達のラーメンを見ていた。
「食べたいの?」
と江口に聞いた。
「俺もラーメンに
しよっかなぁ〜…」
「ご勝手にぃ〜!」
と偉そうに
言い換えした。
江口は、
「そんじゃあ、ラーメン!」
と威張り返した。
すると、
数分後に江口が
戻って来て
私と由菜美ちゃんが
使っている隣りの
テーブルについた。
江口が頼んだのは、
醤油ラーメンだった。
すると、
「あ、お前ら
とんこつラーメンだったの。
とんこつも
うまいよなぁ!」
と江口は無邪気に問い掛けた。