キアギス 続
静かな始まり
柚・紗月とザクンデュスの戦いが終わりはや二年。

世界は平穏に時を進めていた。

ある地域を除いては…



シイラ国

「クソッ!!何故だ!!!どうして…」

彼の周りには幾千の死体。

それと、兵士。

「どうして国が市民を殺すんだー!!」

パアァン……

「革命の為だ」

兵士は銃を構えたまま言った。

その時、空から天使が舞い降りこう言った。

「お前ら!!革命には、何が必要だ!?」

「洗脳された新しい人材と膨大な資金です!!」

「そうだ。良く分かったな」

兵士は頭を下げながら…

「勿体なきお言葉です。ダーテ様」

と、言った。

「さぁ、革命を始めよう…。腐った世界を浄化するのだ!!」

「おぉ−!!!」



その時俺達は…

「目覚めなさい。柚、紗月」

「うっ…ん〜…」

「あれ?神様?二年たったのか…」

俺達は光の玉から元の姿に戻った。

「柚、紗月。生き返ったばっかりで悪いがダーテが復活した。今度はザクンデュスについている訳じゃない。ダーテは自身の肉体に戻って世界を作り替えようとしている。既に一国が洗脳されている。急速にダーテを倒せ」

「はいっ!!」

俺達は一度礼をして、ダーテの元へと走り始めた。

「ねぇ、ダーテって自分の身体があるのにどうしてザクンデュスに取りついたんだろう?」

「そりゃあ、ザクンデュスが弱かったからそっちの方が……って、あれ?その間に身体が壊される可能性があるのに…リスクが高すぎるよなぁ…」

「なんか、企んでそうだね。その一国が無事なら良いけど…」




柚と紗月は気が付いていなかった。

ダーテの本当の姿を…

そして、ダーテの企みを……
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