キアギス 続

無礼…虐殺…檻の中…

「ダーテ様の仲間になったことを伝え、縁を切ってきました」

「そうか。なら、正式な仲間だから…手荒だが、やるか」

と、ダーテは座っていた椅子から立った。

「柚。私の目をしっかり見て」

「……動けなくするんですか?なら、ご心配無く、俺は動きません。それが命令なら…」

「じゃあ、何があっても動くな」

ダーテは念を押すように言った。

そして…

「ところで、一体なに…」

ダーテにキスされた。

「〜〜〜〜〜」

ダーテはキスしながら何かを言っている。

「〜〜!!」

ダーテが言い終わると何かが柚の身体に入った。

「ダーテ様…。」

柚の意識は完全に消えていた。

ダーテの魔法によって…。

「我が操り人形・柚。カツナ国を滅ぼしてきなさい。一人残らず殺しなさい」

「主人の身心のままに…」

そういって柚は歩き始めた。



一方紗月は…

「神様!いないの?聞きたい事があるんだけど」

「紗月。今はそれどころじゃない」

「柚を…殺せる?」

「……柚は特殊だ。魂まで粉砕するには、聖剣で心臓を…ってお前は氷咲山に行かなきゃいけないのでは?」

神様は真剣は顔で話していた。

「あー…。すっかり忘れてた。そこら辺の事」

「なら、早く不死を治して…」

「…いや、逆だ。この戦いは厳しいモノになるだろうし、俺は確実に死ぬと思う。だから、不死の力が必要だと思うんだ」

「そうか。では、特別に取って来てやろう」

神様は以下にも感謝したまえと言うかのようなポーズを取った。

ガスッ

「ありがとう神様」

俺は神様の鳩尾を思いっきり殴ってからピカピカの笑顔で言った。

「何故…殴る?」

「気分?」

神様はニッコリ笑った。

引き攣っていたが…

「……なんか、ごめんなさい?」

「貴様の度重なる無礼は貴様の実力に免じて許して来た。しかし、今の無礼は許さぬ。私の恐ろしさを身をもって再確認しろ」

そう、言って神様は天高く手をかざした。

「不死の力に感謝しろ」

次の瞬間、巨大な剣が俺を目掛けて落ちて来た。
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