キアギス 続
二人は姿を表した。

その姿は幽霊のようだった。

(私達は、2年前に貴方が助けた子供よ。覚えてないの?)

「…あ〜!!光の中に居た子ね!!」

(そうよ。まぁ、助けられた次の日に殺されたけどね)

「…そうだったのか」

(私達の前では柚じゃ無くても良いわよ)

「そう?でも、男の体で口調が女ってキモくない?」

(まぁね。でも、面白いわ♪)

(飽きたら言うから止めていいわよ?)

「分かったわよ。しかし、神様への復讐が終わるまで邪魔しないでね?天国行けないよ?」

(…良いわよ。地獄にはニィちゃんが居るから…)

「にぃちゃん?」

(貴方にも居るよね?ニィちゃん)

「あぁ…」

そう答えると、燈と碧は消えてしまった。

「!!どこ行った?」

「うわぁ!!」

「兄さん!!」

門の外から兄さんの声が聞こえた。
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