【短編】幼馴染達のとある1日
「あ、そういえば明日単語テストだったから教科書持ってきたんだった」
「お前、英語の担当誰だっけ?」
「宮岡せんせー。
あんたと同じ授業だったでしょ。
カズヤも勉強したら?」
「あ、そっか。
……まぁいいや」
(………)
だらだらとソファでくつろぐ余裕なカズマ。
「カズヤっていっつも勉強してるとこ見たことないけど再テストなったとこも見たことないんだよねー…」
「…………」
今鼻で笑われたような気がするんですけど!?
まぁいいや。こいつは放っておいて勉強しよう。
「えーっと………って、邪魔なんですけど!」
「なにが」
「あんたの重たい足が!」
ひざを曲げるもんだから、目の前に教科書も開けない。
「俺が勉強しないんだから、お前も諦めろ」
そして私だけ再テストパターンですか!
「つか、かまって」
それが理由か。