【短編】幼馴染達のとある1日
「まぁ、少なくとも私の周りでは。」
「私と似てるものねぇ。
でもその性格は誰に似たのかしら」
「あぁ、カズママもカズパパも美男美女だからなぁ。
ほんと、誰に似たんだか…」
「あらやだ美也ちゃんってば。
今日久しぶりに泊まっていったら?またいっぱい話しましょうよ」
私のつぶやいた言葉にやけに機嫌をよくしたカズママ。
「そうしよっかなぁー。
カズヤの話すこといっぱいあるし!」
きゃっきゃする私たちの横で、カズヤが
「おい、
俺の話はやめろ」
「えーいやよ学校の様子聞きたいもん」
「私もカズママに教えたいもん。カズヤがいかに日頃モテるか」
あえてからかうように言うと、カズヤは重い重いため息をついて。
「…………」
それに私とカズママは知らないふりをしてまたカズヤ談義に花を咲かせる。
あぁ、イケメンを幼馴染に持つのは大変だ。(棒読み)