【短編】幼馴染達のとある1日


「ち、ちちち違うからね!?
なんもなかったよ!?」



「いや、それはわかってるんだけど…。
……ってか、カズヤくんめっちゃ色っぽいね」



と、途端に黄色いざわめきがおこる。



「ねぇ美也、これあんたの所だけ抜いて送ってよ。」





「うん、むしろ私のほうがそうしてほしい……」
ツーショットのまま送ってあらぬ誤解を受けるのは絶対に避けたい。











「………っていうかさ、これ誰がとったの?」



「へ?」


みんなが、ざわざわとラインで画像を送り合っている間に、クラスメイトの一人が聞いてきたので。



「一応、カズヤが撮ったけど…どうして?」


「いや……思ったんだけどさ、なんかカズヤ君がわざとこうしてツーショットで撮ったのかなーと思って。」



「?」



「んー…やっぱいいや。
ごめん!今のやっぱり忘れて!」


「う、うん…?」



さっぱり意味の分からなかった私は昼休み終了のチャイムが鳴り終わる頃には今はなしたことはすっかり頭から抜け落ちていて。






昼休み丸々画像交換会となったその後の授業で



(モテる幼馴染を持つのも大変だなぁ)


なんて昨日と打って変わってため息をつきながらげんなりして思うのだった。



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