【短編】幼馴染達のとある1日
幼馴染の誕生日のハナシ
私の幼馴染は、何かと目立つ。
身長的な意味で。顔的な意味で。
それは、ある日の下校帰りのコンビニでのこと。
「ねぇねぇ、あそこで立ってる高校生の子かっこよくない?」
「え?・・・うわ、ほんとだ。すっごいイケメン」
「ちょっと、話しかけにいこうよ」
「あんた彼氏いるじゃん!」
「えーちょっとだけだって!」
「・・・・・」
コンビニに行くからといって前で待ってもらっていたら、レジの前にいた女子大生らしき二人の話が聞こえてきて。
(やっぱ目立つなぁ・・・カズヤ)
レジが終わってもまだコンビニを出ずきゃいきゃい話している女子大生に複雑になりながらもレジに商品を渡す。
たぶん、話しかけに行こうかどうか迷っているのだろう。