【短編】幼馴染達のとある1日
ガチャリ、
と、いうことでカズヤ宅にお邪魔する私。
昔から遊びに来ていた私はもはや今ではインターホンなしで入るのが常だが、今くらいは押した方がよかったかな。
「………おかえり」
「………ただいま」
ドアを開けるとちょうどパン1のイケメンが目の前に立っていた。
っていうかおかえりっておかしいよね?
10分前に別れたばっかりの私に対する嫌味ですか?
「あ、美也ちゃん来たのね!
…なにしてんの一矢-カズヤ-。さっさと服着なさい。
さぁほらほら美也ちゃんも早く入りなさい」
パン1の男子高校生といなりずしの入ったお盆を両手に抱えた女子高生が対面した場にカズママ登場。
「あ、はーいお邪魔します…」
のそのそと靴を脱いで入る私。
それについていくパン1カズヤ。
(あ、もう風呂上りじゃなくて今でいいんじゃない?)