それでもキミが好きだから…

やっと、面倒くさい授業も終わり、掃除の時間となった。

掃除も面倒くさいけど…。

私は、からぶきの係だ。

班ごとだから、波留夏も一緒だ。

教室掃除は、2つの班が合同で行う。

私たちの班と、杏や、奈穂ちゃん、タクトも一緒だ。

私は、杏や奈穂ちゃんが同じで嬉しいけど、波留夏は、タクトが一緒でかなり嬉しいらしい。

杏は、ほうき。

波留夏は、水拭き。

私と奈穂ちゃんはからぶきとなった。

タクトは黒板の係で、波留夏はかなり悲しがっていた。

私と奈穂ちゃんがからぶきで勝負していると、

「みぃ!!ちょっと来い!」

と、声をかけられた。

誰かなぁ?と思いながら行くと、私を呼んだのはタクトだった。

「はい?何かした?」

「三浦先生が、姫宮のプリント届けてほしいから総合活動室来いって言ってたよ。」

「あー。そっかぁ。アヤ今日休んだもんね。総合活動室ってどこ?」

「へ?」

「あ、ごめん。まだ分かんなくて…。」

「ははは。1組の隣の教室だよ。」

「ありがとう。んじゃ、行ってくるよ。」

あー、メチャメチャビックリしたぁ。

タクトに迷惑かけちゃったかなぁと思いながら、アヤのプリントを取りに総合活動室へ向かった。
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