それでもキミが好きだから…

ータクトsideー

今日、学校で健康観察をしている時に先生が

「今日は、木下美依さんが熱で欠席です。」

“えぇぇぇぇぇー!”

俺は心の中で叫んだ。

すると、

「「「えぇぇぇぇぇー!」」」

俺は一瞬ビックリした。

今、俺声に出してないよな!?

俺がビックリしていると

「はぁー。みぃ、休みかぁ。」

周りの男子がたくさん言っていた。

あー。みぃモテるからなぁ~。

ってか俺、何みぃに夢中になってんだ!?

ゆうらの事は大好き。

みぃは、気になる存在。

可愛いから…。俺は可愛い人に弱いのかなぁ。

そう思っていると、朝の会が終わって10分休憩となった。

俺は、一番信頼しているりいとに相談してみた。

「なぁ俺、ゆうらのこと好きって言ったじゃん。最近みぃの事も気になって来たんだ…。」

「えーっ!絶対ライバル多いって!」

「うん。みぃの好きなタイプってどういう人かなぁ?」

「んー。分かんねぇ。松島に聞いてみたら?結構仲いいし!」

「やっ、ちょ、まてって!」

りいとは俺の事は全く気にせず松島に話しかけた。

「なぁ、タクトがみぃの事気になるらしいんだけど、みぃの好みのタイプってどんな感じ?」

「えー!?タクトまじ!?」

「うん…。」

「おー!みぃは、とにかく優しい人大好きだよ!タクト、がんば♪」

「お、おぅ…」

俺は、松島の優しさと笑顔に心を奪われてしまった。

ヤベェ、みぃも松島もゆうらも好き。 

あー!一体どうすればいいんだー!?
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