それでもキミが好きだから…
ータクトsiedー
俺は、朝から寝坊し走って家を出た。
急いでクラス発表を見ようとすると、そこには、とても可愛い女子がいた。
彼女の名前は、みぃと言うらしい。
だって、彼女の隣にいた男子が、みぃって呼んでいたから。
多分、あの男子はみぃってひとの彼氏なんだろうなぁと思った。
あっ。いけねぇー。クラスみないと!
俺は、1年2組になった。
自分以外の名前を見てみると美依と書
いてあった。
いったい、何て読むんだ?
そう思いながら教室に向かった。
俺は、とてもビックリした。
だって、さっきのみぃって人がいたから。
座席表を見てみると俺の席は3号車の後ろから2番目の席。
みぃって人の席を確認してみた。1号車に座っていた。
俺はその時初めて分かった。
それは、美依とみぃが同一人物だということ。
みぃってあだ名じゃなかったのか!?
不思議な名前だ…。
それと、丘小でウワサになっていた、桜小の可愛い木下さんっていうのがみぃのことだったこと。
こんなに、みぃの事が気になっているけど、別に好きなわけではない。
俺には、優羅(ゆうら)っていう好きな人がいるから。
残念ながら、ゆうらは6組になってしまった。
でも、俺はゆうらを諦める気は無い!
俺は、ゆうらのことを考えていた。
しかし、ふと、みぃのほうを見てみると、みぃの隣の席の信吾と少し話していた。
みぃは、優太っていう人と付き合っているんじゃないのか?
そう考えていたら、先生が
「突然ですが、入学式の練習をします。背の順で廊下に並んで下さい」
と言った。
俺は、身長が低いから前の方に並んだ。
入学式の練習って事は、全クラス合同って事だよな!?
よっしゃー!ゆうらに会える。多分話せないけど…。
俺は、嬉しい気持ちでいっぱいのまま、体育館に向かった。