それでもキミが好きだから…
ータクトsideー
やっと、午前の部が終わった。
疲れたな…
「なぁ、りいと。俺らって優勝できるとおもう?」
俺は、昼食を食べている時に聞いた。
「いや、正直言うと絶対無理だろ。でも、無理とか言ったら会長失格だろ?」
「あぁ。まぁな…」
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やっと昼練が始まった。
「ご飯食べたあとに練習すれば絶対お腹痛くなるじゃん。」
と、女子の中心人物の爽(さや)が言う。
「なら、勝手に座席で休んでろ!」
とりいとが言う。
「はいはい、そうさせて頂きますよ。愛、行こっ!」
と、爽が仲の良い愛(あい)に声を掛ける。
「爽、ごめん…。皆に迷惑掛けたくないから、私は練習するね。」
「は?何なの、愛サイテー!」
「……」
そう言って爽は一人で座席へと向かった。
まさか、愛が爽の誘いを断るとは…
皆ビックリしていた。
「まぁ、とにかく昼練するぞー。」
「「「はーい」」」
りいとが声を掛けて練習開始!
皆で励まし合ったり、誉めあったりして頑張った。
………なのに、結果は
……ビリ……
とてもショックだった。
そんな時に、三浦先生から自己ベストを更新したと聞いて嬉しかった。