それでもキミが好きだから…
左隣は?
そう思って左を見てみると、慎吾がいた。
「し、慎吾!?また隣!?」
私は思わず慎吾にそう言ってしまった。
「何だよ最低だなそのリアクション!」
と、慎吾が笑いながら言った。
慎吾の笑顔を見るとドキドキしてしまう。
やっぱり私は慎吾の事も好きなんだ…
ごめんね、優太。
♪キーンコーンカーンコーン♪
チャイムが鳴って、5時間目の授業が終わった。
私は、波留夏の元へ急いだ。
クラスで一番話しやすいのは波留夏だから。
「波留夏ぁー!私の席のとなり、ヤバイよ!」
「え?誰だったの?」
「ゆ、優太だった。」
「えー!?からかわれたりして大変そうだね…」
「うん…」
「それより、みぃいいな~。」
「へ?何で?」
「だって、拓人と同じ班じゃん?だから、いっぱい話せそうだから…」
「大丈夫だって!私、優太にしか興味ないから♪」
私がそう言うと波留夏は笑ってくれた。
10分休憩終了のチャイムが鳴って私は、席に着いた。
先生が、
「6時間目の学級活動は、班ポスターを作ります」
と言った。
席を班にすると、とても楽しかった。
華恋とアヤがいるっていう理由もあるけど、1番は…
慎吾がいる事。
5班になれて本当に良かった。
班新聞を書くのが楽しみだ。